ガラードの情報が・・

Mさんへ ガラードのメンテについての情報が掲載されています。
参考にしては
http://garrard301.jp/?p=2530

モーター軸への注油は注射器を使いました。
先端は瞬間接着剤に付属している極細のノズルです。
先端は注射針より細いので注入がスムースです。
万一部屋で使用中目撃されても誤解されずに済みますし安全です。
オイルはミシンオイルではなくて専用のオイルです。


mさんへ スペックは

スペックや周波数特性(フラットがいい)がいい音(これも文学的表現の一つ)かどうか決め手には
ならないと思います。

スタジオモニター(業務用)は聴きやすいかと言われればそうでないと・・・
原音再生といっても生演奏の音とはすでに違っています。



食い物に例えると
レストランで皿に盛られた出来立ての料理を味わうか
真空パック詰めされさらに冷凍されたものを
自宅に持ち帰り封を切り解凍して食べることと似ているように思います。

塩が足りないと思えば塩を足せばいいし、それはイコライザーを使えばいいでしょう。
低音の質や量は 好みでしょう。
俗にいうブーミー音でもそれが好きな人もいれば嫌いな人もいて当然で・
悪いとも言い切れません。

むしろ生のコンサートの方がピークやディップが大きいのでは・・。
イコライザーのように調整機を通せるわけではないので。
ホールの状況に左右されやすい・・・
小編成やソロの器楽曲は(拡声しない場合)
レコードよりも聞き取り難く感じます。
所詮レコード音楽はフィクションの世界です。

若い頃はダイヤトーンのP610という16センチのフルレンジを自作のボックスで
聴いていました。
イコライザーで周波数特性を調整したとしてもそれぞれの音域の音質が大型スピーカー
と同じになるかといえば 似て比なるもので、特に低域はどうにもなりませんであるとき諦めました。

スペックに表されるS/Nも良くわかりません。
ターンテーブルでダイレクトドライブでは
ワウフラッターが0,003とか示しますが
それに比べてアイドラは悪いはずですが音質とは関係無いようです。
S/N比よりモーターのトルクが音質に影響しているらしいです。

メーカーのカタログやオーデオ雑誌を読みすぎてもいけません。
  ・・・所詮ちょうちん記事と思っていますので鵜呑みにしたことはありません。

昔、専門家のNさん曰く
録音時のマイクの位置は、
楽器の少ない編成やソロ、マルチ録音はマイクが楽器、音源に近い。
ピアノなどは中に突っ込んでいる場合さえある。
スタジオモニターで忠実に再生すると
聴いている場所がマイクの場所になる。
オーケストラなど大きい編成ではホールの中で空間に位置している。
レコードジャケットの写真に写っている場合がある。
そこに聴いている人の耳が位置していると思っていい。・・・と
どういう聴き方をするか、どう音楽と向き合うかだと。
それによるので 装置や鳴らし方は人それぞれで
決まったことは無い。・・・そうです。・・・同感。

※ガラードのアイドラーが古くなくてワウフラッターが出るのは
  アイドラーの圧力調整がうまく出来ていない・・・・のかも・・・
  コロンビアで経験していますが、圧力を掛け過ぎるとワウフラッターが出ました。
  
 ※ 回転数はストロボスコープが無くてもターンテーブルの上に目印を置いて
   ストップウオッチで1分計り回転を数えればいいでしょう、33と3分の1かどうか。
   ちなみにアメリカの周波数は60Hzでしょう・・。
  
ガラードのメンテナンス情報があるサイトを見つけました。参考にしては。
http://garrard301.jp/?p=2530

mさんへ 吸音材

私の場合レコードと本でかなりの吸音出来ていますので
特に必要ではないのですが 知人が同じコンクリートの部屋(20畳ほど)でエコー、残響率が高く
対策に卵のクッションを壁の3割程度に貼り付けていました。かなり効果はあると・・。
私の部屋にも貼っていますが、これは1ダース詰めのものではなく
ダンボール箱に詰めてある鶏卵のクッションです。1枚で5ダース分。
吸音材としては優れものです。
身の回りのもので工夫すればオーディオ用を買う必要はないです
書斎をオーディオルーム兼用を考えれば問題は解決するのでは・・


アメリカは大抵の家に地下室はありますが
オーデオルームにするには天井が低い難点がありますが
(洗濯部屋、食品倉庫、予備室、物置が目的でしょう)
それよりいちばんの問題は湿気です。
除湿機は必需品です。
水気が壁を抜けて浸入するのではなく
空気中の水分が外へ排出されないことのようです。
換気したとしても外気と一緒に入ってきますので
締め切って除湿がいいいうことのようです。
私はエアコンの除湿機能を使っています。
単体の除湿機も使いますが、今頃1日で2リッターぐらいタンクに溜まります。
そちらの空気は乾燥しているといっても同じようなものです。

Mさんへ 超3結の真空管互換

クリプッシュホーン用超3結アンプのEL34は
6L6GCと互換性はあります。
私のところでの結果は
6C6GCでは音全体に膨らみが出て、音域が広がる感じがします。
ベルディの「IL PIRATA」で比較すると
テノールやソプラノの位置がスピーカーより前に出てきて、
耳障りでうるさくなります。 
EL34では全体にすっきりなる分音域も狭くなるますが
テノール、ソプラノは音源の位置が下がります。
オペラの舞台でも歌手は中央辺りに位置して聴きやすく自然に感じます。
一応6L6GCは手持ちにありますが試しただけで普段机の中で使ったことはありません。
真空管による音の違いを楽しむ、とよく聞きますが、
ベストの音は一つしかないのでは。

※増幅管の6AN8は入手が難しく秋葉原で予備を探しましたが
 店でも その球はなかなか出ません、といわれました。
2個入手できても良品をは限りません。
中古なら特に、未使用でも10個あって問題なく使えるのが2個あれば幸いかも・・。
5本試しましたがフリッカノイズやハムが耳ざわりな程でいいと思うのはありませんでした・・・。

6550はKT88と入れ替えは出来るようですが
こちらは試してはいません。同じではないでしょう。
製作者のNさんの話ではストレート管よりダルマ管が音がいいそうですが
そこそこ値段がするので ま、今で辛抱しています。
私の場合は入れ替えて違いを楽しむことは想定していません。
たNさんの自論は
ジャズ向き、クラシック向きと言うけどそんな違いはない筈、
レコーディングされた音を忠実に再生することでは
音楽のジャンルは関係ない。でした。

私が買った真空管はオーディオ雑誌の広告を見て
電話してクレジットカード払いで送ってもらいましたが
店はフロリダでした。価格は安いと思いましたが
帰国してMJで見るとどれもほぼ同じ価格でした。
Westernの300Bのプレミア価格でさえ同じでした。
壊さないよう気を使いながら持ち帰る意味はありませんでした。

フリーマーケットに真空管を見た事はありません。
民生用のステレオぐらいはたくさんあります。
そこへ業務用のパーツなどを求めるのは時間の無駄です。
ペンシルベニアに住む友人が クリプッシュのスカラというスピーカーを
ペアで100ドルだったと言いましたが、それは奇跡です。
望んではいけません。柳の下に2匹目のドジョウはいません。


Mさんへ 中古パーツ

モノラルの装置は大半が中古を使ったものです。
中古と言っても放送局で使っていたものの
放出品です。
アームひとつみても50年代に放送局で使っていたもので
新品で買おうとしたってあるものではありません。
ターンテーブルもそうです。
設計製作した人(Nさん)が言うには
業務用(放送局向け)に使われているパーツは民生用のそれとは
内容が違う。兎に角いい物を使っているので
音が良く長持ちする。30年40年十分使えます。
最初高いと思っても結局安くつく。
というのが自論の人でした。そしてモノラル派でした。
スピーカーもアルテックの604Eというユニットは放送局で使っていた
もので中古でしたが、
目指すものでワンセット組み立てるだけでも時間が掛かったことです。
質がいい部品で50年でも問題なく使える、そしてなかなか出回らないと
なれば中古市場でも値段は高いものです。
Westrenの真空管やトランスは一つ買うだけで
民生用のステレオセットが買えてしまいます。
Nさんは、安いのを買っても満足できないので買い換えていく。
納得できる音にたどり着くまで相当のお金をつぎ込むことになる。
安物買いの銭失いですよ。と
口癖のようにそういっていました。
そしてその通りで、40年使い続けて、真空管が1本切れただけで
それ以外の故障はありません。
当時の業務用部品の信頼性の高さは 証明されています。
当然ながら新品はさらに高いでしょうが・・・売ってはいるでしょう。。
日本にあるMJ(無線と実験)のような専門雑誌の米国版があります。
ネットでも探せますが・、
放送局では10年使った機械やパーツは入れ替えるそうですから
(今はどうかわかりません)
待てば、そういう専門パーツは入手できたようです。
そういうマーケットもあったようです。
秋葉原や大阪では日本橋に行けば今でもあります。
NYではグリニッジ近く(タワーレコード近く)で店に入ったことはあります。
Nさん曰く、業務用部品は10年で駄目になるようなものではない、
払い下げられてから50年は使える代物です。・・・と。
Nさんにとっては、中古部品で十分で何ら問題はなかったからだったと思います。
中古部品を使うのは嫌だから新品を使って組んでと注文受けたら
それはそれで作ったと思います。・・そういう客はいたかも知れません。
金さえ払えば何でも買えますから・・。
Nさんはモノラル派でした、
1人の客からステレオにして欲しいと頼まれ
けっして思う音にはならないと断ったそうですが、どうしてもとせがまれて作ったそうです。
結局駄目だったと聞きました。高級ドイツ車が買える費用が掛かったはずです。
その時のはなしでは
「そもそもカートリッジは発電装置だけど起電量が小さい、
それをステレオとして2回路にすば電気の量はさらに小さくなり
モノに比べると不利にならざる得ない。それが一つの理由です。」と。
確かにモノですとオーケストラなどでは楽器の構成や位置関係が
聞き取り難い点は否めないですが・・。
オーデオの専門家でもモノでいいという人はいます。
佐久間駿さんもそのようです。
立体音がリアリティがあっていいと思うか
モノでも音の質感にリアリティを感じるか
人それぞれですから、それ以上はなんともいえません。
先日のWestrexの昇圧トランスも中古でした。中古の値段は今も変わらないようです。


Mさんへ モノラルのカートリッジ

DENON DL-102
適正針圧は3gになっていますが
たぶん4gは掛かっています。


昇圧トランスは「Westrex」(英国製)で、プリアンプに組み込まれています。(下の画像)
カートリッジ102からスピーカーアルテックの604E、まで
この条件で設計し組まれていますので
これ以外を使ったことはありません。
アームもシェルもDENON102専用(昔の放送局用)です。
取り替えられないことはないでしょうが・・。
アメリカならWesternでもいいのでは。むしろそっちがいいかもしれません。

ステレオレコードをモノラルのカートリッジで再生する場合
カートリッジで適応不適応があるようで、
この102はどちらも適応しているようです。

針交換は差ほど気にしたことはありません。
カンチレバーが曲がったり、
ダイヤモンドが取れたりすれば交換しますが・・・
使用時間もレコード枚数もカウントしていません。

Westrexのトランスはネットで探せば今でも見つかります。
東京サウンドのアームがなければ
ダイナベクターが良かったように思います。それもなければ
とりあえずDENONのロングアームがいいかも・・・。

このアーム(東京サウンド)は・・・・
1960年ごろだったと思いますが
テラークのレコードで
チャイコフスキーの「1812年」交響曲
(シンシナティ交響楽団)の曲中にキャノン砲の音が
入っていますが、この溝をトレースしたのが東京サウンドとダイナベクターでした。
勿論他にもあったと思いますが・・。
民生用の普通のアームは針が溝から飛び出しました。
このアームがいいと思った理由の一つです。






Mさんへ クリプッシュはCD再生用です


スピーカーは中古で探せると思います。
エッジやコイルなどの劣化はあるとは思いますが
その場合でもオーバーホールすればいいことで
まずは気にいるかどうかですね。
タンノイのオートグラフ、JBL4345、アルテックA7とか
好き好きです。

スピーカーの入手はできても
問題はアンプです。
OTLアンプがいいとか
マッキントッシュぐらいは・・・とか
スピーカーの価格と同じぐらいアンプに掛かるとか
いろいろ言われましたが、結局掛かった費用は3万円でした。
・・・。

部屋は18畳ほど長方形の半地下でコンクリート造りです。
天井は4mぐらい。
出来たばかり部屋はエコーが大きくそのまま使える状態ではありませんでした。
和室タイプで音が逃げるよりもエコー対策はやりやすいです。
壁の両面が本とレコードで埋まっている状態でデッドに近いです。
エコー、残響は無し。音楽と向かい合うにはいいかなと思っています。

左右の向かい合った壁が同じような状態で、デッドになっています。
壁、床はコンクリートそのものです。天井はフラットではありません。
少し残響があったほうが(ライブ)で聴きやすいとも言いますが
これも好き好きです。
私はデッドの方が虚飾の無い録音された音のまま聴けると思っています。




アンプはアンプ製作が趣味という人によるものです。
スピーカーの能率が高いのでアンプの出力が大きくなくても十分に鳴らせるはずだ、ということで
相談持ちかけて作りました。納得いくまで作り変えてみるという前提で始めましたが
5、6組目で出来るとは想定外でした。


材料は秋葉原で調達したもので、3万円弱。ステレオで1台分です。
音の質はアンプの価格に比例していません。
そちらでも普通に手に入るパーツで特別なものはないでしょう。

このアンプの場合に限ってですが・・
6AN8にかかる電圧が80Vから90Vに
なるように調整が必要。
※6NA8とEL34の組み合わせは思ったようなk電圧が出ない。
超3結のK電圧は普通では40~60V
真空管の組み合わせを5,6種類試しましたが
少なくともこのクリプッシュには その中ではベストでした。
音の音像のくっきりさと定位は完璧です。
低音もある程度の量はありボケも無い・・・。

※100kgもあるコーナーホーンだから床面との関係で
 置き方工夫は考えていませんでしたが
アンプによって低音が出れば出るほどボケてきて
アンプの為かと考えていましたが、コーナーホーンといえどじか置きは
低音に良くないとの指摘を受けてから煉瓦で7センチ浮かせました。
10センチでは上がりすぎで、落ち着いたのが7センチでした。


EL34はロシア製です。
                                                「 erectro-harmonix」ペアで3000円くらいだったと思います。




CDプレイヤーはTEAC VRDS-25XS というものです。
選んだ理由は機械がしっかりしていること。
ちなみに 重量は23kg。
長岡鉄男さん愛用ということもありました。
上のメインアンプに直結です。


ケーブルは少しはしっかりしたものが必要でした。(青い色、オーデオテクニカ社製)
スピーカーケーブルば最終的にベルデン(オレンジと黒)に交換。
(耳障りだった広域が落ち着きました。)


このセッテイングで8年です。
他と比較すればもっと良くなりそうな気はしますが
6年ほど前Y社このスピーカーの試聴会で聴いた音よりも
我が家の音が遥かに良く感じました。

※何をもって音の良し悪しを言うのか・・・。
・・これは私の感じ方ですが
スピーカーから出る音が 生演奏に近く感じるか・・です。
△定位、音の発生する位置はスピーカーの位置から前に出てくるように感じないこと。
  飛び出してこなければ音量を上げてもうるさくは感じない。
△音像、は人の声の大きさが小さくまとまっていること、
  チェロとバイオリンでは楽器の大きさが違う、その違いがわかること。
  楽器の分離がいい。
△ 低域がぼけない。 低音が締まった音。 等です。これらがすべてではありませんが。
  これらの条件を満たしたが今の組み合わせです。
  同じアンプを三菱の2S-305とアルテックの612Cで試しましたが
  いい音にはなりませんでした。
※アンプやスピーカーのスペックで音を想像することはありません。