真空管6550

 M様

35年で2本目の真空管6550が切れました。



予備にダルマ管(Nさんがダルマの方が音がいい、と言っていました)で中国製、ロシア製を持っていましたがいよいよ使うことになってしまい、それらを聴くとどうもこれまでの米国製GE6550の音と比べると音が派手で広域に耳障りな音があり駄目だな・・と思い試しにEL34(electro harmonix ロシア製)で聴くと  ロシアや中国製の6550ダルマよりGE6550(米国製)に近い音でした。GE6550が切れた場合の間に合わせならEL34がいいです。GE6550には僅か及びませんがかなり近い音です。驚きました。TUNG-SOL 6550 (ダルマ管)はロシア製と米国製がありますのでこの違いがあるか関心があり米国製(ビンテージもの)をヤフオクで買いたしました。中古なので、どれだけ使えるかは分かりませんが。


GE社で製造された6550は例えばマグナボックスのアンプ用とか日本ではラックス向けの6550もありそういうロゴの印字がありますが中身はGE社製6550です。必ずしもそう決まったものだけではなさそうで・説明は省きます。右からマグナボックスと印字されたもの。次が普通のGE6550。3番目がダルマの
TUNG-SOL655、次がTUG-SOL(ロシア製)6550、一番左がEL-34(elwctro-harmonix  RUSSIA製)EL-34の右(右から5番目)は中国製6550ダルマ管でオーデオリサーチアンプ用に製造された管です。EL-34はロシア製でもなんら遜色はないですが ダルマは中国製ロシア製は私の好みではないでした。今回入手した米国製の価格は5000~15000円 ロシア中国製は新品で5000円前後でした。ただ秋葉原の店頭では米国製6550は入手困難な球です。ということで試し聴きもあって10本ぐらい買いました。落ち着いてしっくり鳴っているのはGE6550です。
6550の前段の球は「5687」です。
私が言う”いい音”は音量を上げても音の位置・・がスピーカーのコーンの位置から
前へ出てこない音です。ボックスの中に定位していることです。
ロシアや中国製の6550(ダルマ)では、例えば60dbの音量ではボックスに収まって定位しているものの70・・80dbと音量を上げると高域が前へ出てきます。
声楽でフィッシャーデスカウの声やトランペットなどで よく判ります。
GE6550(USA)では音量を上げても楽器や声などが前へ出てくることはありません。
ですから音量を上げてもうるささとか耳障りな音が無いです。
慌ててボリュームを下げる、ということが無く安心して聴いていられます。




オイルダンプ式トーンアームのシリコングリス交換


 
シリコングリース(腕時計の防水にも使われている)

シリコングリースも定期的交換対象
針圧は3g よりやや重めがいい。




 

ターンテーブル ゴロ音対策

Mさんへ

、ターンテーブルの銅板についてです。

私達のプレイヤーはアイドラー式で

DD式や糸ドライブに比べるとモーターの回転音(ゴロ音)が
ターンテーブルに伝わっているのは必至です。
このためにゴムアイドラーの弾力性は求められます

モーターの音(ゴロ)対策で銅板の下に衝撃吸収用ゴムシートを
小さく切って両面テープを使ってアルミ回転テーブルに貼り付け
その上に銅板を置いています。これは是非試してください。
DD式や糸ドライブのレコードプレイヤーには銅板そのものが乗せられませんので
注意下さい。参考まで。

プーリーの修正

Mさんへ

AmzonaMusicHD配信のベートーベン交響曲第6番(カール・ベーム指揮ウイーンフィル)をレコードと音の違いを比べてみようとしたところ プレイヤーの回転スピードが遅い事に気づきました。 正確だと 33、1/3 回転の筈ですが32、3/4でした。演奏時間にして1楽章のレコードに記載してある時間が12分08秒、実際は12分25秒・・・。原因はモーターかプーリーかどちらか。モーターは分解掃除、注油しましたが、見た目では判りません。一応問題はないという前提でプーリーが摩耗細くなっていると疑ってみて これを修正することに。旋盤を持っている人に依頼しました。

演奏時間の違い745秒/728秒=1.02、849/830=1.02ですので例えば5mmの太さですと5.1mmにすれば良い計算になりますが届いたものの33 1/3の太さを正確に計測して対処します。33回転の径は5.2mmでした。計算上は5.3mmにすれば良いはずですがほんの僅か太めにしておきました。

△私のプレイヤーは33、45、78の3段階で、45,78か使わないので中段を33回転用に作り替えてもらいました。アードラーも中段に装着すればいいだけで、一番簡単な方法をとりました。

結果は殆ど33・1/3回転で、細かく言うと33・1/2までは行かないところです。計算通りに行くのか多少不安でしたが この様に正確でした。回転が遅くなっていたからと言っても2つを同時に比較しないと判らない程度ではありましたが、狂っていると判れば気になるもので修正しました。


    修正前と修正後のプーリーです

 
40年近く使い続けていましたので金属とゴムが圧着して回転しているだけですがこのように磨耗するものなんですね。驚きました。

△ モーターの回転数調整は純機械式で電子式ではないのでその時代の機械には補正機能は備わっていないです。
 周波数同期モーターですからその回転数が変わることは基本的にはないと思います。
 参考までですが、正確に判断するには回転計という測定器で光を当てて測定する事です モーターシャフトとターンテーブル外周に反射板を貼ればモーター側か、プーリー側か特定できます。

※参考まで、アナログレコードとCDやネット配信の音との比較ですが、
 レコードからCD化した物は、演奏時間が若干違って来ます。
 CDの盤面からのデジタル信号は三本の線でデジタル/アナログ変換
に送られます。
①L、Rの信号は一本の線で交互に送られます。
②L、Rの信号を切り替えの為のクロック信号。
③デジタル送信側とD/A変換と同期をとる為のマスタークロック信号。
 クロック信号は水晶発振器で作るのですが、計算上のピッタリとした
 周波数を、造れないので、切り上げ、もしくは、切り下げた周波数
にしますので、レコードとは再生時間が違う場合が有ります。
クロック信号は綺麗な方形波にしなければ、ならないので、コスト
> の掛かる部位でも有ります。 ・・・・ということだそうです。


アイドラー式レコードプレイヤーは定期的なメンテナンスが必要ですね。
7年前亡くなられたこの再生装置の制作者のNさんも言っていました。
「メンテナンスが必須なのはアンプよりレコードプレイヤーです。
 モーターにしてもゴムアイドラーも常時高速で回転していますし
 劣化がありますのでメンテナンスが必要です。こういうことを面倒くさがらす
 まめにする人でないとお勧めしません。 アイドラーは新しいものはもう入手できません   
 が、この日本中捜せばどこかに作れる人は見つかります。」と言ったことを思い出し
 ま。・・・そして探し出しました。ネットで捜しましたが、ドイツでもこういオーデオ用 のパーツつくる人や会社見つけています。アメリカでも見つかるでしょう。EMTやガラードを使っている人は日本よりも多いのではないでしょうか。エジソン以来オーデオの原点の国ですから。


Mさんへ PCオーディオ

 スピーカーはクリプッシュホーン、アンプはGAS社の

古いですがプリTHAEDRA メイン AMPZILLA 

https://audio-heritage.jp/GAS/amp/index.html


パソコンはオンキョウのサウンドカードを使うために
音楽専用のパソコンを組んで・・・
パソコンとアンプのケーブルは5mと長いので
太い音楽伝送専用(ドイツ製)のケーブルにして・・
これでYouTubeで配信されている音楽を聴いていましたが
いま一つ納得が出来ずに、何の問題があるのだろうと
考えていました。教えてくれる人も居ず、 ・・行き着いたのが音楽ソースに
問題があたっと気付かされました。


音楽専用に配信されている「YouTubeMusic」など有料サイトでないと
音質が落ちているという事に気付きませんでした。
「deezer」は月額1500円程度ですが、
YouTubeでもたまにハイレゾとか24ビット音源を
聴くことがあり、レンジが広かったりクリアーな音だとは
感じてはいましたが、
これがdeezer配信の音ではほぼ変わらない音で
デジタル配信音を軽くみていました。、

これらの有料サイトはそちらでまったく同じでしょうから
多少お金は掛かりますが・・・・・

専用アプリを使えばダウンロードも出来ますが
保存先SSDをくまなく探してもデーターは見つかりません、
コピー出来ないようにしているものと思います。
CDに焼くことが出来ないのにダウンロードする意味は
配信されているアルバムが入れ替わる事があるからだと
思います。ネット配信映画と同じです。
OSの入っているデスクへ保存される仕組みなようで
保存先を指定は出来なさそうです。
オフラインで「お気に入り」にしたいなら1Tぐらいのデスク
で専用パソコンを組んだ方が良さそうです。
ダウンロード先を指定できるなら外付けや内蔵のSSDなどを使えばいいのですが
いまのところ解りません、判ったら教えて下さい。
私は取りあえずCDレコーダーを使って聴きながらそのまま
録音してCDに焼いています。オフラインで聴くためですが。






        オンキョウサウンドカードを使う為に組んだPC
DACに30万円40万円掛けるならPCは不要です。





下は例えばレオニード・コーガン(ロシアのピアニスト)を
Googleで検索すると下のウキペデアが出ます。
右画像下に「配信中」が表示され 有料サイト「YouTubeMusic」「 deezer」
にアクセスすれば 配信されているアルバムが出てきます。
その内容を動画にしてYouTubeで見てもらえます。
その量は結構な数ですCDアルバムにして100枚近くになります。
コーガンだけでですから驚きです。音質はハイレゾ級。
ひと月はお試し無料ですから一度聴いてみてください。




自作PCオーディオ/DAC

Mさんへ
PCオーディオについて最近変更しました。
参考までお伝えします。
最近ダウンロードなどや借りたCDのコピーで
デスクが増え続け置き場所に困り始めましたので
音楽専用パソコンを作りSSDに保存する事にしました。

SSDで500GBあればCDにして数万枚(5~6万枚ぐらいでしょうか)
入るし、曲を選び出すのが簡単ですから活用しない方はないでしょう。
ネットでPCオディオを調べてきましたが
実際やってみないことには何ともいえません。
これまで5千円くらいの中国製DACを使ってUSBケーブルで繋いで聴いていました。
DSCもピンからキリまで、比較して聴く機会がないので判断の仕様がなく・・・
YouTubeでPCオーディオの体験も見てきましたが、あまり参考になりませんでした。

方法はオーディオカードを使う・・・内蔵カードでデジタルからアナログへ変換して
RCAケーブルでアンプへ出力する。
もしくは、パソコン→USBケーブル→DAC→(RCAケーブル)→アンプ
の2つの方法がありますが、どっちがいいのかわかりませんでした。
どうせDACが内臓なのか外付けなのかの違いでしょう。

調べてみると2008年にオンキョーがいいオーディオカードを出していました。
現在でも3~4万円で新品が売られています。
アマゾンで中古を7千円で買いましたが未開封の新品でした。
DACとしてこれを使います。
PCIスロットが必要で最近のマザーボードでは使えません。
これを使う前提でマザーボードを・・・・

Asrock H67DE3 マザーボードを入手。(3千円)
電源、DVDドライブ、メモリーなどは手持ちのもので。

左はビデオカードです。10年前のオンボードでは画像処理スピードが落ちるので
ネットで映画を観るには必要でした。音とは関係ないです。

▲パソコン内でアナログを出すとノイズが問題なようですがオンキョーの
    このカードは十分な対策がなされています。

▲パソコンとプリアンプまで5m距離がありますので
 ここは 気持ちの問題ですがドイツ製のJIBケーブルにしました。
▲プリは GAS社のTHAEDRE →AMPZILLA → クリプッシュホーン(ステレオ)
 ▲ オーディオカードがパソコン内臓DACということですから
   外付けのDACは要らないと思いますが、
   一応比較してみます。

△ USBデジタル信号を オーディオテクニカの オーディオ用ケーブルで
 青いケーブル。・・・プリンターケーブルよりもオーディオ用にするのがいいかも。
 安物中華DACへ RCAケーブルでプリアンプへ。
 ・・・プリアンプからスピーカーまでは同じです。

△CDプレイヤーはVRDS-25XSというテアックですが
上のオーディオと比較して音の違いは無いと言えます。
レコードの音は全く別物ですので比較しません。
これだとCDを買ったりCDに焼いて保存するより
パソコンでSSDやHDDにデーターとして保存するのがいいです。
△今回のOSはWindows7の64ビットで
 今や正規のものでちゃんと使えて千円程度ですが、手持ちのものを使いました。
 音楽を聴いたり整理するソフトはiTunes で無料です。
▲DACは安物ですが、これを値段の高いものに換えると・・・
 どうなるかって、分かりません・・・
 多少変わるかも知れませんが・・劇的に変わる事は期待できそうもないので
 ここいらで止めます。
※パソコンはまな板パソコンです。
手を加えやすいようにむき出しのままです。







ヴァージニアの家

http://www.katherineneville.com/tag/teruo-hara/
知人と建築の話(メール)の途中ふと思いつきヴァージニアの原先生の
家をteruo hara で検索(画像)すると見覚えのある建物の外観が
見つかりました。 
7年前調べてみると日本でも翻訳本が出ている有名な女性作家が
朽ち果てようとしているところ これは日本人の建てた建物で興味を
もち、買い取って 内装など少しは手を加えたけど
大切にしていきたい、と10年前に小さい文章を見つけただけでしたが
今日見つけた彼女のHPでは詳しく紹介されていました。